メーカー	ナムコ	発売日	1984-04
機種	アーケード	ジャンル	シューティング
評価	★★★☆☆

ギャラクシアン、ギャラガに続くナムコのインベーダー風シューティング。基本部分はギャラガと共通だが、各種演出がパワーアップしていて、ナムコらしさを発揮していた傑作。

　● ナムコ黄金時代

　この回から、1984年に入る。1984年になると、アーケードゲームもよりカラフルになり、ダイナミックになり、あらゆる面での進化を迎え、まさに百花繚乱の状態になりつつあった。
　そんな中、トップバッターに挙げるのがこの「ギャプラス」である。

　ギャプラスは基本的に、ギャラクシアン、ギャラガと来た一連のナムコのインベーダー風シューティングの続編と考えられる。
　ゲームとしては、ギャラガとそう大きく変わるわけではない。上から出てくる敵が隊列を揃えるので、それを下から撃って壊していく。全部倒すとクリア、とまあほとんどコンパチ物のシステムである。
　ただしこのギャプラスでは、パワーアップで敵機をキャプチャする事ができ、かなりワイドな攻撃ができるようになるなど、爽快感があった。更に、逆スクロールステージや、各種敵のバリエーションなど様々なゲーム上の仕掛け、演出があり、「ありきたりな題材を、あの手この手で遊ばせる」という古き良き時代のゲームの工夫が見られ、大変よろしい。

　私は、このゲームにはかなりハマった。前にも書いたとおり、私は笑っちゃうくらいゲームが下手なのだが、それでもこのゲームにはハマった。なんというか、ゲームウォッチと同じ味がするんだよね。単調な作業を、自分の集中力と戦いつつ続けていくというあの感覚が。
　だから私は今でも、あのボーナスステージ(注：上から降ってくる敵を下から撃ってお手玉する。ツインビーのベルみたいなもん。段々速くなるので、それを落とさないようにする)の音を聞くと、血が熱くなるのを感じる。

　と、それだけこのゲームが好きだったのに、待てど暮らせど家庭用ゲーム機に移植されなかった。ギャラクシアン、ギャラガは早々に移植されたのに、これだけずっとされなかった。私は個人的に、ナムコのギャ系(←今作った)の中ではこのギャプラスが最高傑作だと思っているのに…。
　ずっと後になって、なぜか唐突にPC−9801に移植されたりしたので、もう98ごと買っちゃおうかとも数ミリ秒くらい考えたほどだ(もちろんすぐ却下したが)。

　が、それだけ好きなゲームなのに、下手だから最初の方のステージしか遊べず、後半に何があるか知らないんだよね。後に雑誌の攻略かなんかで後半ステージの記事が載ってて、「へええ、こんな風になってるんだ…」と感心した記憶がある。

　とにかく、私にアーケードゲームに「ハマる」感覚を最初に持たせてくれた、ナムコ黄金時代の傑作である。

P.S. 前回まで律儀にゲーム名やメーカー名だけフォントカラーを変えてたりしたが、めんどい上に余計読みづらいので、今回からやめる。